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異彩ノ雫

第274章  二ノ月 Ⅲ




星を取りそこねた爪痕のように

暮れ惑う空に月が浮かぶ



想い出ひとつを抱きながら

たどる細道



何ともなくふり返れば

春の幻が匂いたつ







【夕暮れ】


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