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異彩ノ雫

第274章  二ノ月 Ⅲ




しとしと しとしと

冬の雨

椿の葉に降り 艶めかせ

ぽたり、ぽたり

雫を落とす



落ちた雫は水面を揺らし

覗く雀を笑わせる



笑う雀は濡れながら

雲の切れ間に明日を思う







【雨】


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