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異彩ノ雫

第274章  二ノ月 Ⅲ




金色に染まる窓

ソファで微睡む君が

影絵のように浮かび上がる



いつもと同じ黄昏どき

いつもと違う 部屋の匂い

開いたばかりの水仙の花…



君のもとに膝をつき

しん、と冷たい髪ひとすじ

指にからめてくちづける







【水仙】


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