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異彩ノ雫

第271章  一ノ月 Ⅲ ④




屋根越しに見上げる空は

青く澄んだガラスを思わせ心を誘う



── ソーダ水をそそごうか…


ひっそり眠る星たちも

水底から浮かぶ泡となり

弾けて光を放つだろう…



夢想の行方は

腕の中に微睡む猫の 笑いに溶ける







【うたかた】


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