テキストサイズ

異彩ノ雫

第266章  恋文 (三十七)




人は皆
星をひとつ胸に抱き生まれてくる、と
教えてくれたあなた…

今 あなたの返した星は
私の真上で静かに瞬き
語りかけてくれるようです

けれど
会うことのできない寂しさは
触れることのできない哀しさは
なくならない

私はひとり
迷子のように佇むばかりなのです…







(了)


ストーリーメニュー

TOPTOPへ