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異彩ノ雫

第265章  一ノ月 Ⅲ




日を追うごとに

膨れ上がる想いは限りなく

風のひと吹きにさえ

弾けてしまいそうで…



握りしめた拳の中

手のひらにくい込む爪が

洩れる声を押し戻す



新月の夜ばかりが肩を包む







【新月】


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