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異彩ノ雫

第267章  一ノ月 Ⅲ ②




白い帆に風をはらみ
暁の海を分けながら渡る船
西へと向かう細いバウに
君と二人 立っていた


それは
浅い眠りが見せた夢…



今 窓を大きく開け放てば
凍てつく風が
波しぶきとなり髪にからむ



── いざゆかん
浪漫の都 シャングリラへ!


僕は
夢で聞いた言葉を胸でなぞる







【西海】


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