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異彩ノ雫

第265章  一ノ月 Ⅲ




── 風の歌を聴いたことがあるかい

誰かが
琥珀の波に溺れる耳元で囁いた



アマレット
マリブ
バカルディ…


薄明かりに
浮かぶボトルの向こうに
海がみえる


潮騒…汀…椰子の葉ずれ…



そして僕は、旅にでる







【いざない】


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