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異彩ノ雫

第262章  十二ノ月 Ⅲ ②




冬晴れの空が誘う朝は
君と一緒に
いつもより少し遠出をしよう

馴染みの公園を通り抜け
初めての道をまっすぐに…

山茶花の咲く庭
小さな小さな喫茶店
悠々と目の前を横切る白い猫

幾度も目を丸くする君が愛しくて
そっとしゃがんで抱き寄せれば
日向の匂いが胸を満たす







【散歩】


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