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異彩ノ雫

第262章  十二ノ月 Ⅲ ②




艶やかに咲く真紅の花びらを

人は称賛する



芳しく心くすぐる香りに

人は陶酔する



けれど

温室咲きの薔薇の哀しみを

知ることはない…







【エレジー】



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