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異彩ノ雫

第253章  十一ノ月 Ⅲ ②




いつのまに眠り込んだのか
テーブル越しに
窓の外がうっすらと白く輝く

聞き慣れない声を流す
ラジオを止めれば
たちまちの静寂

吐息の向こうで
眠りつづける世界のみる夢は
何色の今日を描くのだろう…


冷えたシーツに頬をつけ
私は
微睡みに手を伸ばす







【眠り】



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