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異彩ノ雫

第248章  十ノ月 Ⅲ ②




グラスに満たした緋色の酒に

キャンドルの炎が妖しくゆらめく



掠れ声のカンテ

掻き鳴らされるギター



ひときわ激しいサパティアートが

一人旅の心を乱し

胸の古傷が涙を流す







【タブラオ】


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