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異彩ノ雫

第248章  十ノ月 Ⅲ ②




秋風が

胸奥をざわめかせる



慕う想いの変わらぬままに

ひときわ焦がれる今宵の空は

かすかに滲む下弦の月…



あてなく彷徨う道の彼方に

いつしか

あの日の香りを探している







【perfume】



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