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異彩ノ雫

第248章  十ノ月 Ⅲ ②




窓をうつ雨音が

眠りの世界から呼び戻す



ここは、何処…?



覚めやらず

闇に身じろぐ肩を

引き寄せるあなたの腕が

白く浮かぶ



私は胸に頬を寄せ

潮騒の記憶に身をまかす







【潮騒】


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