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第3章 恋しくて

「ごめんね。ダルいだろうけど着替えよ。バンザイして。」

二宮さんはゆっくり手を上げた。

上も下も脱がせて体をタオルで拭いてTシャツと短パンを着せる。

よし。

着せたついで?にちょっとしがみついてみた。

胸のあたりに顔をくっつけて体を抱きしめた。

ドキドキ。

どっちの胸の音だよ、って思いながらも幸せを感じて。

愛しさも感じて。

「なにしてんの?」

「なーんにも。」

はあ。安らぐー。

そしたら二宮さんが俺の髪を撫でてきたから、ドキドキするやら嬉しいやら。

ずっとこうしていたいけど…この人は病人だからね。

よいしょと名残惜しく体を起こした。

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