テキストサイズ

Everything

第3章 恋しくて

キッチンでお粥を作って味見をすると、なかなかおいしいのができた。

それを寝室に持って行って二宮さんに食べさせた。

フーフーしながら食べて、

「…おいしい。」

って言ってくれた。

「アイスクリーム買ってきた。」

と言うと、

「食べたい。」

って笑った。

頼りなげな姿が可愛くて仕方ない。

アイスクリームも食べさせて薬を飲ませる。

「ありがとう。」

「ううん。」

しばらくベッドのそばに座っていたけど二宮さんが眠れないかな…って気になって立ち上がると、何処に行くの?帰るの?って目で見られた。

「ここにいるよ。」

そう言うと二宮さんは少し安心した顔をして、少し眠たそうに目を閉じたり開けたりしてる。

俺はベッドのそばで膝立ちしてタオルケットを撫でたり、お腹の辺りをトントンした。

そっと手を伸ばしてその瞼や頬を撫でると二宮さんは目を閉じて眠った。

俺もベッドにもたれかかり目を閉じた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ