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第3章 恋しくて

テーブルに置いた買って来た物を出す。

その中からスポーツドリンクと冷却シートを持って寝室へ行くと二宮さんがこちらを見た。

「飲んで。」

体を支えて少し起き上がらせて、手渡すとスポーツドリンクを一気に飲み干した。

喉渇いてたんだね。
ごめんね。
もっと早く来れたらよかった。

冷却シートをおでこに貼ったら、冷たい、って顔をしかめた。

それが可愛くてジッと見てしまった。

「なに?」

「なんでもないよ?」

なんでもなくない。
可愛い。
可愛いって言って抱きしめたい。
そんなことを思いながらぼんやりと二宮さんを見つめた。

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