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ネットに落ちてた怖い話

第32章 色街

女の双眸は私の目を覗き込んでいた。
私は恐怖で発狂寸前だった。
目を閉じようとしても閉じられない。

恐怖に固まっていると唇に不意に冷たい感覚を感じた。

女の唇が私の唇に重ねられている!

そして、冷たい舌が口内に侵入してくる感覚・・・その冷たい舌に私の舌は舐られた。
口の中に鉄臭い血の匂いが広がった・・・

私は全身の骨が砕けてもいいと思って自分の体をベットから引きはがした。
友人が帰ってきて私を起こした時、私は鼻血を流しながらフローリングの床に横たわっていた。


夜が明け、朝日を浴びると前夜の事が嘘のように私の体調は元に戻った。
念のために医者にも掛かったが特に問題はなく予定どおり同窓会とツーリングに参加して私はまた忙しい日常へと戻って行った。

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