天気予報の恋人
第7章 chapter 7
「あ、ごめん、和也」
すぐに謝ってきたリーダーに、「大丈夫」と伝えたくて
首を横に降った
「どしたのさ、潤」
先生がそう言うと
「あのバカ、『待つのかったるいから遊びに行く!勝手に見つければ?』とか抜かしやがった」
リーダーが、怒ったように
でも何だか、また楽しそうに笑ってる
「手掛かりなしで、捜すの?」
まーくんが、呆れたように尋ねた
「いや、だいたいのあいつの行動範囲は分かってる」
リーダーって、すごい
こんな事されても、怒らないなんて
「で、どうする?」
「とりあえずさ、車はあそこのモールに置く
翔は俺と来て
雅紀たちは…車にいてもいいし、モールの中にいてもいい
連絡だけ取れるようにしといて」
リーダーにそう言われて
まーくんが僕に振り返った
「かず、どうしたい?」
「車に…いる」
外よりは、安心できる
「ん、じゃあそうしよっか」
まーくんが、にっこり笑った
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える