天気予報の恋人
第7章 chapter 7
リーダーがスマホを取り出した
どこかに電話を掛けている
「あ、切りやがった」
リーダーが舌打ちして、もう一度掛ける
「あ、あのやろ…」
どうやらまた切られたみたい
だけど、リーダーの顔は楽しそうで
「出るまで掛けまくっからな」
なんて言って、何回も同じ事を繰り返していた
5回以上はかけ直している
やっと出たのか、ようやく話し出した
「潤!お前何遊んでんだよ!…は?」
リーダーの、びっくりしたような声に
僕はもちろん
皆がそっちを一斉に見た
「待てっ!出来るかっての!え?…あ、ちょっと…!」
リーダーが、スマホを離して
おでこに手を置いた
「智…?」
心配そうに、先生が声を掛けたら
「あんの、くそガキ!!ぜってー見つける!!」
いきなり叫ぶように言われて
思わず僕はビクッとしてしまった
体が震え出す
僕の様子に気付いたまーくんが
「リーダー、かずがびっくりしてる」
僕の頭を、安心させるように
何度も撫でた
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