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上エッチ新幹線

第50章 仲谷慎之助の事情⑭

「ごめんね……誰かに聞いてほしくて……
でも誰でもいいわけじゃなくて……」
「俺が適任だったというわけですね」

確かにむやみやたらに
誰にでも話せる内容ではない。

「ホントそうなの……ごめんね……
ちょっとスッキリした。ありがとね」
「話ならいつだって聞きますよ。
俺は弟ですからね」

だから人目を避けるように
この列車に乗り俺を指名したわけか。

他人に聞かれたくない話をするには
ここは都合がいい。

一瞬でも沙也加を抱こうとした
自分を恥じた。

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