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上エッチ新幹線

第50章 仲谷慎之助の事情⑭

「そうそう。思い出したよ。温泉のこと。
あの男の子は慎之助くんだったんだね」

沙也加の肩を抱いた手を
外すタイミングを無くし
未だに抱いている状態である。

「俺もぼんやりとしか覚えていなくて」

沙也加は俺と普通に話そうと
努めている様子だった。

「パパには色んな所に連れてってもらったの」
「俺も親父さんには良くしてもらいました」

沙也加と俺は父親の思い出話を語り合った。

「パパと初めてキスしたのは16歳の誕生日
だったんだ」
「そうですか」

ここまでの話は普通に聞けた。

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