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上エッチ新幹線

第47章 仲谷慎之助の事情⑬

「あっちッ!温めすぎでしょッ!」
「嫌なら食うな」

俺たちは互いに無理をしているおかげで
辛うじて会話が成立している。

「私が猫舌なの知ってるでしょ?」
「そうだっけ?」
「慎之助だって猫舌のくせにッ」

時折互いの共通項を口にする。

「ふーふーしてやろうか?」
「するふりして食べちゃうパターンでしょ」
「しねぇよ。そこまで食い意地張ってねぇ」
「食い意地というより意地悪でしょ」

友人のように接したり。

「あっちッ!唇火傷しちゃったじゃんッ!
冷やしてよッ!」
「はいはい」

俺から彩乃に唇を重ねる。

次第に無理が自然となっていく。

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