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上エッチ新幹線

第40章 仲谷慎之助の事情⑩

それは互いの想いを尊重するような
これまで積み重ねてきた
親友という関係を
真っ向から否定するようなキスだった。

彩乃の全てを愛したい。

俺を好きになったことを後悔させたくない。

俺という存在を彩乃に刻み付けたい。

彩乃の身体をキスで愛していた俺は
首筋や鎖骨に無数のキスマークをつける。

キスマークなんて恋人同士の
浮気防止の手段くらいにしか思っておらず
ついてる奴を見ると馬鹿にしていた。

少なからず俺は違う。

俺にとってのキスマークは
想いを形で示し残すという行為。

それは人生で初となるキスマークだった。

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