テキストサイズ

〜T.A.B.O.O~

第2章 いつもこんな感じ

VOCAL:大野智

熱があるのは自覚してたけど、寝とけば治ると思ってたし、いつもぼーとしてるからわかんないんじゃないかな。

などと思って昨日から過ごしていた。

暇なもんで、次にリリースするアルバムのCDや曲の振りを考えてた。いやー、見事に浮かばななかったな…。

DVDを見て踊りのヒントを得ようとして、何本もみてた。

午後8時ぐらいかな?とたんに具合が悪くなってきた。正直な話、DVDどころではなかった。

ほんと、寝落ちだけは避けたかった。いつもは体に負担がかからないような寝方を意図的にしてるけど、寝落ちだと体を痛めちゃう。
わかってるけど、熱には勝てなかった。

いつの間にか寝てたらしく、覚めたらしょーちゃんがいた。


翔「智くーん?眠たいところ悪いけど、こんな所で寝てたらダメだよ。体悪くなっちゃうよ」

『ん……うん?しょーちゃん?おはよぉ』

翔「おはよぉ。じゃないよ!体悪くなるから。ほら、起きた起きた。」

『え〜。やだぁ。もうちょっと』


今はほんとに起きたくなかった。
だってだるいもん。


翔「ダメ。ほら起きて。で、こんな所で何してたの?」

『過去のDVD見て今度の振りのコンセプトの題材探してたの。まったく浮かばないんだけどね…。で、悩んでたら寝ちゃった』

翔「どれぐらい見てたの?」

『ええと、アラフェス2本と、LOVEだから8時間弱かな。』

翔「それはそれは、お疲れ様だね。でもねるならさ、ちゃんとベッドで寝よ」

『しょーちゃん。ダッコ。して?』


あるけないもん。あまえたいんだもん。


翔「しょーがないな」


と少し嬉しそうな顔をしながら両手を広げたのは気のせいか?

と思いつつ、広げられた両手に素直に入る。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ