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〜T.A.B.O.O~

第7章 過去の自分

VOCAL:二宮和也

『リーダー?』


シャワーから上がった俺。
さっきまでいたはずのリーダーがいない。

…俺、見捨てられたのかな。
そりゃそうか。
この世にいちゃいけない存在だからな。


ブブブ…。
マナーモードにしてた携帯が鳴った。
銀河からだ。


銀〈やっほー!〉

銀〈まだ生きてるの?〉

銀〈自分の立場かんがえな〉

銀〈仕方なくお前構ってるんだから〉

銀〈他の四人に感謝しな〉

銀〈一刻も早くお前が姿を消すことを祈ってるよ〉

銀〈じゃーね~!
この世に不必要な人っ〉


…。
そっか。
いじめられた時点で俺の運命は決まってたんだ。
俺はいらないからいじめられたんだ。
…傍からみれば俺は邪魔者なのかもな。
気ィ使って言えないだけで。
俺なんかに気ィ使わなくていいのに。
それとも、俺には話す価値もないのかな。
きっとそうだ。


俺はこの日を境に狂い始めた。


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