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果てない空の向こう側【ARS】

第10章 ワンダフル・ワールド(潤)

女性は、キョトンとした顔をした。

女性「それもそうね。頼まれてないわ。」

俺は、ハッと我にかえった。

慣れない夜の街で困り果ててた俺を助けてくれたのに、口が過ぎたと思った。

潤「ごめん…。昨日は本当に助かったよ。」

俺がバッグから財布を取り出そうとすると、女性が制止した。

女性「やっぱ、お金はいらないわ。私が出しゃばっただけだから。」

潤「いや、払うよ。言い過ぎた、ごめん。」

しばらく金の押し付け合いをしてたが、女性が何か思いついた顔をした。

女性「じゃあ、よかったら今からちょっと付き合ってよ。それが代金ということで。」

潤「付き合うって、何を?」

女性は意味ありげに、ニコッと笑った。

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