
果てない空の向こう側【ARS】
第10章 ワンダフル・ワールド(潤)
結局、神戸行きは決定となった。
神戸店はすでに工事も始まっており、現地採用のスタッフの面接やヘッドハンティングも進んでいるという。
山口さんは店長、俺はチーフということで神戸店を運営していく。
潤「チーフって…、きっと俺が一番ペーペーだよ。」
現地採用スタッフは、みなある程度のキャリアがあるメンバーだ。
俺は焦った。
とにかく、神戸店に行くまでにひとつでも多く経験を積みたかったので、切って切って切りまくった。
それは、家に帰っても。
潤「ただいま! 智兄、来て! カットするから!」
俺は、テレビを見ている智兄を引っ張ってきた。
智「何だよ、昨日も散髪したじゃん! 俺もう風呂入ってくつろいでんのに、やだよ!」
潤「風呂なら、もう一度入ればいいじゃん。」
俺は智兄の抵抗を無視して、クロスを掛けてカットを始めた。
母「お風呂気持ちよかった〜。 あら、潤帰ってたの。」
母さんが、風呂から上がってきた。
潤「ただいま、母さん。智兄の次は、母さんのカットするからね。」
母さんが、困り顔で肩をすくめた。
神戸店はすでに工事も始まっており、現地採用のスタッフの面接やヘッドハンティングも進んでいるという。
山口さんは店長、俺はチーフということで神戸店を運営していく。
潤「チーフって…、きっと俺が一番ペーペーだよ。」
現地採用スタッフは、みなある程度のキャリアがあるメンバーだ。
俺は焦った。
とにかく、神戸店に行くまでにひとつでも多く経験を積みたかったので、切って切って切りまくった。
それは、家に帰っても。
潤「ただいま! 智兄、来て! カットするから!」
俺は、テレビを見ている智兄を引っ張ってきた。
智「何だよ、昨日も散髪したじゃん! 俺もう風呂入ってくつろいでんのに、やだよ!」
潤「風呂なら、もう一度入ればいいじゃん。」
俺は智兄の抵抗を無視して、クロスを掛けてカットを始めた。
母「お風呂気持ちよかった〜。 あら、潤帰ってたの。」
母さんが、風呂から上がってきた。
潤「ただいま、母さん。智兄の次は、母さんのカットするからね。」
母さんが、困り顔で肩をすくめた。
