
短編集2
第3章 万華鏡
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家出してから半年。最近は体が重い。
寒さにやられたかな?こんなところで立ち止まっている余裕はないのに。もっとおいしい料理を作らなきゃいけない。自立した生活を送らなきゃ。体だって丈夫にしないといけないのに。
4/16
咳がとまらない。アルバイトを休むことが増えてしまった。料理を作りたいのに体が言うことを聞かない。ご飯も食べられなくて体重が減ってしまった。こんなんじゃまた深夜くんの理想から離れちゃうよ。
僕の体、ちゃんと言うこと聞いてよ.....
半年を過ぎた頃から増えた
つらい
という文字。
限界まで、一輝は自分の体を酷使していた。
俺の理想になるため、好きって言ってもらうために.......
涙が止まらない。今更気付いたって遅いのに。
『きょうはおかあさんたちいないからぼくがつくるね!!』
『一輝だいじょうぶなのか?』
『まかせてよ!!』
不器用なくせに、料理なんてしたことないくせに、ただ俺に食べてもらいたい一心で一輝はハンバーグを作ってくれた
家出してから半年。最近は体が重い。
寒さにやられたかな?こんなところで立ち止まっている余裕はないのに。もっとおいしい料理を作らなきゃいけない。自立した生活を送らなきゃ。体だって丈夫にしないといけないのに。
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咳がとまらない。アルバイトを休むことが増えてしまった。料理を作りたいのに体が言うことを聞かない。ご飯も食べられなくて体重が減ってしまった。こんなんじゃまた深夜くんの理想から離れちゃうよ。
僕の体、ちゃんと言うこと聞いてよ.....
半年を過ぎた頃から増えた
つらい
という文字。
限界まで、一輝は自分の体を酷使していた。
俺の理想になるため、好きって言ってもらうために.......
涙が止まらない。今更気付いたって遅いのに。
『きょうはおかあさんたちいないからぼくがつくるね!!』
『一輝だいじょうぶなのか?』
『まかせてよ!!』
不器用なくせに、料理なんてしたことないくせに、ただ俺に食べてもらいたい一心で一輝はハンバーグを作ってくれた
