
神様の願い事
第4章 誤解
《sideO》
智「ん...」
あれ。どうしたんだっけ。
智「ふふ、擽ったい...」
なんだか首元はモゾモゾしてるし、それに体はやけに暖かい。
ああそうだ。酒を呑んだんだった。
だから身体が火照って暖かいんだ。
それにしたってこの心地好い締め付けがとても気持ちいい。
智「ふぅ...」
締め付け?
智「ん...?」
まるで天国にでもいるかのような心地良さにこのまま惑わされていたくて。
だから瞼を開けるのも億劫なんだ。
だけど俺の身体を締め付けるこの正体を確かめたくて、重い瞼をなんとかこじ開けた。
智「え」
俺の身体に纏わりついてるのは人間の腕。
智「なんで...」
知ってる、この手。
明らかに翔くんの手だ。
翔「ふふ...」
なんでだ。どうして俺は翔くんに抱き締められてるんだ。
俺の首をその髪で擽ってくる翔くんは、目を閉じたまま夢見心地で笑ってるし。
翔「いい匂い...」
起きてるのか? それとも寝言?
いや今はそんな事どうだっていい。
それよりどうしてこんな状況になったのかを思い出さないと。
まずは、そうだな。
取り敢えず起こさないようにそっと離れよう。
翔「んん」
智「ぐ」
そっと俺に回された腕を外そうとしたら、逆にぎゅっと力を込める。
智「く、くるし」
ぎゅっと抱き締めて、裸の俺の腹をスリスリと撫でてくるし。
翔「ふふ、気持ちいい...」
俺の後ろから抱き締めてる翔くんは、俺のうなじに顔を擦り付け幸せそうな声を出すんだ。
智「...誰と間違ってんだよ」
きっとあの想い人とやらと間違ってるんだろう。
俺を抱き締め、夢の中で俺の姿をその人に変換してるんだ。
智「はぁ...」
首を捻ると、嬉しそうにニヤける翔くんの顔がチラッと見えた。
いつもなら、なんの夢を見てるんだろう、楽しそうだなとこっちまで笑顔になるものを。
どうして今日は溜息なんて出るんだ。
智「ん...」
あれ。どうしたんだっけ。
智「ふふ、擽ったい...」
なんだか首元はモゾモゾしてるし、それに体はやけに暖かい。
ああそうだ。酒を呑んだんだった。
だから身体が火照って暖かいんだ。
それにしたってこの心地好い締め付けがとても気持ちいい。
智「ふぅ...」
締め付け?
智「ん...?」
まるで天国にでもいるかのような心地良さにこのまま惑わされていたくて。
だから瞼を開けるのも億劫なんだ。
だけど俺の身体を締め付けるこの正体を確かめたくて、重い瞼をなんとかこじ開けた。
智「え」
俺の身体に纏わりついてるのは人間の腕。
智「なんで...」
知ってる、この手。
明らかに翔くんの手だ。
翔「ふふ...」
なんでだ。どうして俺は翔くんに抱き締められてるんだ。
俺の首をその髪で擽ってくる翔くんは、目を閉じたまま夢見心地で笑ってるし。
翔「いい匂い...」
起きてるのか? それとも寝言?
いや今はそんな事どうだっていい。
それよりどうしてこんな状況になったのかを思い出さないと。
まずは、そうだな。
取り敢えず起こさないようにそっと離れよう。
翔「んん」
智「ぐ」
そっと俺に回された腕を外そうとしたら、逆にぎゅっと力を込める。
智「く、くるし」
ぎゅっと抱き締めて、裸の俺の腹をスリスリと撫でてくるし。
翔「ふふ、気持ちいい...」
俺の後ろから抱き締めてる翔くんは、俺のうなじに顔を擦り付け幸せそうな声を出すんだ。
智「...誰と間違ってんだよ」
きっとあの想い人とやらと間違ってるんだろう。
俺を抱き締め、夢の中で俺の姿をその人に変換してるんだ。
智「はぁ...」
首を捻ると、嬉しそうにニヤける翔くんの顔がチラッと見えた。
いつもなら、なんの夢を見てるんだろう、楽しそうだなとこっちまで笑顔になるものを。
どうして今日は溜息なんて出るんだ。
