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神様の願い事

第3章 変化

《sideM》


最近みんなと会ってないな。


それぞれ忙しくしてるし、一緒の仕事もあるしわざわざプライベートでは集まらないんだけど。


だけどそれにしたってご無沙汰だ。


潤「もしもしニノ? 今大丈夫?」


なんかちょっと寂しいななんて思って電話をしたら、ニノも同じだったらしくて。


潤「そう、気になんない? でしょ? じゃ、行こうよ」


てことで約束を取り付けた。






ピンポンピンポーン


和「猫おじさーん。入れてー」

智『は?』

潤「俺。と、ニノ」

智『へ...』


困惑した声を出しながらもロック解除をしてくれる。
だから俺はニノを引き連れリーダーの部屋へと向かった。


ガチャ


智「どしたの...」

和「遊びに来たの」

智「へ?」

潤「おじゃましま~す」


隙間から覗くようにドアを開けたリーダーは、きょとんとしたまま部屋に上がり込む俺達の後に着いてくる。


和「うわ、なにこのテレビ」

潤「でしょ?」

和「うん、デカすぎるって(笑)」


ニノが、リーダーの家に行った事ないって言うから。
呼び出そうかと思ったんだけどココにしたんだ。


智「え、てか、遊びに来たってなに。もう夜も更けてるんだけど…」

和「まぁ、もうすぐ夜中だしね」

智「だったらなんでこんな時間に」

潤「ちょっと気になる事があって」

智「気になる?」

和「ん、あれからどうなのかなあって」

智「なにが」

潤「猫化。最近見ないけど治った?」


最近あの姿を見てない。
まあ、会う事が無かったから見てないだけかもしれないけど。
だけどやっぱり現象が現象だけに可愛いばかり言ってられないし。
心配だったのは、俺もニノも本当だ。


和「あ、まだみたいだね」

潤「え?」

和「だってホラ」


ニノが足をぴょこっと上げて足の裏を見せた。
するとそこには猫の毛が付いていて。


潤「まだ治ってないんだ?」

智「あ~、まぁ... ね」


苦笑いをするリーダーには悪いけど。

心配だったのも本当だけど。


だけどまたあの耳を触れるのかと思ったらちょっと嬉しくなって。


潤「ふふ、そっか、まだ...」

智「...笑ってねえか?」



どうしても顔がニヤけるんだ。





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