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君と僕。

第9章 君と僕と罰ゲーム

「は、ぁっ」

油断してた。
そうだ、僕今お尻に入れてるんだ。
掘りごたつに座るとごりゅ...と奥に玩具が押し込まれる。

「どーしたの?」

「な、でも...ありません」

よし、動かなければ何とかなる。
立ちそばとかにしとけば良かった。

「頼もうか、何食べたい?」

品書きを貰い、筆で書かれた文字を追う。
たくさん食べたいが、正直長居はしたくない。

「天ぷら蕎麦で」

立ちそばなんか考えてたら蕎麦の気分になってしまった。

「じゃ、俺もそれにしよ」

時雨さんが机の上にある呼び鈴を押すと、すぐに和装の店員さんが入ってきた。

「蓮君頼んで」

「え、あ...天ぷらっ...ひぅっ!?」

ヴヴヴ...

嘘だろこれ動くの!?
突然の事すぎて全身がビクつき、変な声まで出てしまった。

「天ぷら蕎麦、ふたつ」

店主さん不思議そうか顔してるじゃんか。
注文を済ませて店主さんが出て行った後、思い切り時雨さんを睨んだ。

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