
ミヤちゃんと思春期
第1章 秘密と理由
「……で、昨日は仲良くラブラブいちゃいちゃしながら帰ったと?」
「そんな嫌味みたいな言い方……。まあ、そうなんだけど。クレープ食べたよ」
「……クッソが。2年になっても宮さんとお前がクラス離れるように俺はお前に呪いをかける」
「そりゃどーも」
「……でもなあ、好きでもないのに付き合ってるとか相手に失礼だぞ」
佐々木がそう言い終わると、「起立」と号令がかかった。
この修了式を終えるとすぐ帰宅となる。今日もミヤさんと帰る予定だ。
__だが、ぼくの心には今さっきの佐々木の言葉で心が埋めつくされていた。
