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ミヤちゃんと思春期

第1章 秘密と理由



式が終わると、校長の長い話によって精神を削られたみんながぐだぐだと立ち上がる。

その1人だった佐々木に、ぼくは話しかけた。


「ねえ」

「あ? ……んだよ」

「ミヤさんの話だけど」

「なんだよまたその話かよ……いいか、俺はな、疲れてんだよ。あの無駄に話が長い校長のせいで、」

「別に適当な気持ちで付き合ってるわけじゃないから」


ぼくは佐々木の声を遮って言った。
佐々木が呆れたようにぼくを見る。


「可愛いかったから告白オッケーしたんじゃなくて?」

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