今日も明日も
第34章 100%のきもち 2nd
俺よりも遥かに慣れたキスは
たちまち俺を翻弄する
「んぅ…っ」
俺が苦し気に眉間に皺を寄せても
お構い無しに咥内を弄ぶ
やがて離れた時には
お互いの唇を、銀の糸が卑猥に繋いでいた
「あい…ば、さん…」
「にの…どうしたの?」
唇が離れても尚、抱き着いて離れない俺を
相葉さんは戸惑ったように見つめている
「俺を…抱いてよ」
「え、…?」
「何も考えられなく、…して」
相葉さんに、痛いくらいに腕を引っ張られ、エレベーターに乗るとすぐに、激しく唇を貪られた
指が体を撫で廻していく
俺も相葉さんの首に抱き着いて、されるがままにそれを受け入れた
深夜とは言え、誰か乗って来るかもしれないスリルが
余計にスパイスになっている
相葉さんの指が、シャツの中に潜り込んできて
「あ…っ」
次に来る快感に体が震えた瞬間
エレベーターは目的の階についてしまった
思わず見つめ合う
だけどもう、言葉なんか出てこなくて
相葉さんはひょい、と俺を担ぎ上げて、足早に歩き出した
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