今日も明日も
第71章 アナタは誰のもの?
「だからにのは俺のもの!」
「どうだか」
「俺、なかなか執念深いんだよ?
にのが別れたいって言っても別れてなんかあげないからな」
思わず声を出して笑ってしまった
だって俺と同じ事、相葉さんも考えてるんだもん
お互い離れないし離さない
逃がさないし逃げない
凄いね、ここまで考えが同じなんてさ
「…親にも、いずれ話すよ」
「そうだね」
だってこれからも一緒の時間を過ごすんだから
死ぬときまで、…ううん、死んでも尚一緒にいたいから
そこは二人で乗り越えていけばいい
どちらからともなく顔を寄せて、触れあわせた唇は……誓いのキス
「…ホッとしたら、抱きたくなったんだけど」
相葉さんが笑いながら耳許で囁いた
「酔っ払いは酒臭いからヤダ」
空いてる手で相葉さんの口を抑えて、クスクス笑う
…本当はこのまま溶けあいたいけど
そこはね
やっぱり親に言えなかった事への
ちょっとした仕返し
これくらいの意地悪は、させて貰うよ?
こんなの可愛いもんでしょ
…これから長い間一緒にいるんだから
End
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