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え？
俺って、雅紀が好きなの？

いやでも、雅紀は男だし
俺だって女の子好きだし

自分で自分の気持ちが分からない



「はぁ～っ参ったぁ」

呼び出された入口から姿を消していた雅紀が
疲れたように戻ってきた

「…どんな子だったの？」

何だか気になってしまって、座ると同時に
雅紀に問いかけてみる

「ん、良く分かんない

…すぐ断ったし」

「顔くらい見るだろ」

“断った“ って聞いて、喜ぶ自分がいた
…だけどそこはポーカーフェイスを作る

「見ないよ、泣かれちゃうと困るから」
「何気に、お前そう言うところクールだよね」

「だって興味ないもん」

なんだろう？
ちょっと嬉しい

雅紀は、俺には凄く興味持ってるよね？

んー…
やっぱり俺は雅紀が好きなんだろうか


こうなったら、確かめた方が早い気がする
いつまでもモヤモヤするのも何だか嫌だし…


でも、いきなり切り出すのも何か変だし

これで雅紀の方が “そんなつもりじゃなかった“
なんて事になったら
ツラいものがある