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「おーい相葉ー！お呼びだし」

じゃれあってたところに、クラスメイトから
大きな声で呼ばれた

声の方を振り向いた途端 “またか…“ と言う顔をした雅紀
そして俺の目も、そこを凝視する

「雅紀は本当モテるねぇ」

そう軽口を叩く俺の内心は、何故かモヤモヤしていて

ー…面白くない

「ちょっと行ってくる」

立ち上がって、歩き出した雅紀の背中に向かって

さっさと断れ！！

なんて願っている自分がそこにいた


それは、自分が告白なんてのをされない事への妬みなのか
雅紀に対する妬みなのか

雅紀に告白しようとしている女の子への嫉妬なのか

自分でも分からなくて頭の中が混乱している


いつからだろう

雅紀は俺だけを見てればいいんだ、なんて思ってしまい始めたのは


元はと言えば、雅紀が俺に対して過剰なスキンシップを取りたがっていたのが原因で

確かに、何故かそこに嫌悪感がなかったのは不思議ではあったけど

特に意識した事もなかった