今日も明日も
第27章 理由はいらない 2nd
首筋からゆっくりと下に唇を滑らせる
左手を、腰からなだらかな胸に這わせれば、二宮さんの吐息が熱くなって来るのが分かる
…感じてる?
指先を動かして、まだ柔らかい乳首に辿り着いた瞬間
「…んっ」
二宮さんが小さな声を上げた
「ここ…気持ちいい?」
わざと体を伸ばして、耳許に唇を寄せて囁くと
「ん…っ分かんな…っ」
フルフルと首を振って、唇を噛み締める
それはどう見たって、快感を覚えてる表情で…
ちょっと悪戯心が湧いた俺は
「あっ!…やんっ」
乳首をキュッと摘まんで、二宮さんの顔を見つめた
…ヤバイ、何この顔
目尻を赤く染めて、慌てて唇を噛んで声を抑えるその顔は
今までに見た事ないくらい、…扇情的
「かずなり…」
名前を呼ぶと、固く閉じていた瞼を少し開いた
潤んだ瞳に、目を奪われる
「あい…ば、さ…」
二宮さんの腕が、俺を引き寄せるから
俺は再び、赤く濡れた唇に自分のそれを重ねた
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