今日も明日も
第27章 理由はいらない 2nd
上にいる二宮さんを引き寄せて、抱き締めたまま体を反転させる
俺が今度は組み敷いて、二宮さんを上から見つめる番になった
「二宮さん…」
「かずなり」
「え?」
二宮さんの両手が、俺の頬を包み込む
「名前で…呼んでよ」
そう言って、にっこりと微笑んだ
その顔が、とても綺麗で
…色っぽくて
「かずなり…っ」
俺はたまらずに、二宮さんに口付けた
誘うように薄く開かれた唇に、容赦なく舌を捩じ込める
それに答えるように二宮さんの舌が俺のそれに絡まって来て、…俺は夢中でその咥内を貪った
納まりきれなくなった唾液が、二宮さんの顎を伝う
一度唇を離してそれを舐めとり、再び深いキス
「…ん、ぅ…」
時折聞こえる、鼻から抜けるような二宮さんの声に、否応なしに興奮する
存分に唇を味わってから、唇を二宮さんの首筋に移動させた
ピクリ、と体が跳ねる
俺の肩に置かれた指先に、少し力が籠った
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える