今日も明日も
第22章 のんりある 旅行編
「…イキたい?」
扱く手はそのままに、唇を離した相葉さんが上目遣いで俺を見つめた
視界が潤んで、良く見えてないけど
…絶対に笑ってるのが分かる、その口調
悔しいけど、イキたい感覚には抗えなくて
涙を溢れさせたまま
何度も頷いてみせた
「ふふ、可愛い」
相葉さんがそう呟いたと思ったら
「んんっ!」
今までのは何だったんだってくらいに、一気に俺を追い詰めてきて
イケ、と言わんばかりに
先端を押し潰すように舌でグリグリされて
「んんー…っ!!!」
耐えられなくなった俺は、咥えたままの相葉さんの口の中に
熱を吐き出してしまった
それを当たり前のように飲み込まれて
ギュッと目を瞑る
止まる事を忘れた涙が、頬から縛られているタオルに染み込んでいく
口で息が出来ない苦しさに、肩が忙しなく上下していた
相葉さんが、完全に脱力した俺の体を引き寄せると
抱き締めたまま、俺をお湯の中に誘い込んだ
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える