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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第10章 関西奇術連合

 これは自分で考えたと、飛鳥が言うと……


「凄いねぇ〜。本格的だから、上手だよ〜」


 マギー司郎さんはマジシャンでも、寄席演芸的な出し物で持ち味を発揮されている。本格的なものは、当時からあまりされてなかったようで。


 僕はオリジナルではなく、売っているカードマジックを見せた。なにか、注意点でも、おっしゃってくれないかなと期待してたら……


「それは買ったでしょ? ネタは考えるよりも、買った方が楽よ」


 そう来たか……でも、それはそれで、マギー司郎師匠の偉大なお言葉。忘れませんよ。


 師匠がお弟子さんに「自分、なにかできない? よかったら、なにか見せてあげて」と言うと、ハンカチの縦縞が、横縞になるのを見せていただいて、大笑いした。


 すると師匠が「これ、○○のおばさんに見せたら、凄く評判よかったの」て、本物聞けたっ!!


 でも、なんか、すごい楽しいって気持ちが沸いてきた。


 マジック見て、こんな気持ちになるのも不思議だよね。


「えーーっ!!」とか「なんでっ!?」じゃなく、笑って楽しいって、僕の中ではなかったんだ。


 テレビで、マギー司郎師匠を見ても、面白いなぁくらいしか思わなかったんだけど、実物のなんとも言えないオーラには、癒しもありました。


 師匠のところに弟子入りしようかなって、マジで思った。



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