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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第10章 関西奇術連合

 まあ、それだけじゃない。


 実は、関西奇術連合から、ラリ夫の他にもう一人予選通ってたやつがいてね。まあ、付き添いです。ちなみに、付き添いはもう一人いて、そいつはマジックをやめて、塗装工かなんかしています。


 まあ、それと、マジシャンの道具を扱うのに、会場関係者やら、放送局の人に触らせるわけにはいかないんです。


 だから、マジシャンが裏方として動くことになったわけです。


 オープニングが始まった時、選手のマジシャン達が、一斉にステージに上がるわけです。


 合図が出たら、誘導するんです。


「一番目の方、あの真ん中にテープが貼ってあるんで、あそこまで進んで下さい」


 こんな事言ってね。


 僕側に立ってたのが、セロでした。


 セロって、名前がわかりやすいし、昔で言う二枚目でしょ。絶対、忘れないですよ。


 まさか、ポスターからハンバーガー出したり、水槽に穴開けたり、凄いことするようには見えなかったなぁ。


 でも、その時、1回戦で敗退したんですよ。


 誰に負けたか覚えてないけど、優勝したのが、台湾出身のマジシャンだったような?


 ちなみに、関西奇術連合のそいつも1回戦で落ちました。



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