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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第10章 関西奇術連合

 練習するときはスムーズにいけた。


 まあ、鳩の出し方とか企業秘密なところもありますので、あまり詳しくはかけませんが、飼育に関して、毎回一定の量を与えるようにしなければならないんですな。


 この辺はマジシャンによって飼育はバラバラのようですが、僕は「今日から3日は餌ないぞ」と、前日にアホほど食わせるんだ。

 で、当日、箱に入れて持ち運ぶ。まだ家が近くてよかった。


 忘れたい記憶と言った理由、もう少しでわかりますよ。


 ショーが終わってから、「ごめんな」と言ってたくさん食わせるつもりで、準備したんだ。


 4羽くらい持ってったかなぁ。左袖の内側に1羽入れて、右胸、上着の裏に1羽入れてね。


 ちょっと気になったんよ。


「上着、きつくない?」


 なんか、サイズがちいさくなったような気がした。


 いや、間違いなく僕が太ってきたのがわかる。


 まあ、いい。


 演技には支障はない。


 これで、テレビに出られると思ったら、ドキドキでね。


 緊張感ハンパない。けど、そんな中でラリ夫、遅刻してんだよ。


 大事な関西予選だぜ!?



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