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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第8章 偉大な人に会うも、横道に逸れるあの頃

 その光景は思い出せば、いつでも浮かぶ。


 頭のアルバムにしまってあるんだよ。


 で、その拭いたタオルを壁から壁にピンと張ったビニール紐に、引っかける。


 その真横に、板で仕切りを立てて、わずか1畳ほどの場所でネタの仕込みをはじめた。


 下着姿の女性が周りをウロウロするなか、妙な緊張に押し潰されそうになりながら、出番をまった。


 すると、スポーツ選手のようなガッチリとした、男性が現れた。


「お兄ちゃん、悪いけど、もう少しこっちに寄ってくれないか?」と話しかけられ、壁の隅にひっつくように移動した。


 そうしたら、突然、全裸になり、真っ赤なブリーフパンツをはきだした。


 なんの武器だと思うくらいの、パワーがありそうなティムポ。


 まるで、ボクサーが相手のアゴに、持ち上げるようなアッパーをくらわせるために、突き上げた腕のようだ。


 名付けて、リングにかけろティムポ。


 いや、こいつAV男優なんじゃないのか?


 そう思った。


 今度は、金髪の全裸女性がきて、壁に手をついて、男にケツをむけてんだよ。


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