『奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開』第8章「偉大な人に会うも、横道に逸れるあの頃」　158ページ

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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第8章偉大な人に会うも、横道に逸れるあの頃

　スプーンを持って軽く振るだけで、クニャリと曲げる。

　でも、スプーン曲げが一番上手いのは、メンタリストのＤａｉＧｏだな。

　曲げる技術と心理学を使って、さりげなくやってるもんな。

　彼の場合は現象は超能力やマジックっぽいが、中身は心理学だからどうも言えませんね。

　ただ、今のマジシャンもＤａｉＧｏの心理学を学んでる者もいる。

　マジックの技術と心理学が１つになれば、今後すごいパフォーマンスをやりだす者がでるかもしれないね。

　ショップの責任者の方が、ある日、僕に言った。

「今週の土曜日の夜は空いてないかなぁ？」

「空いてますけど……なんでですか？」

　責任者さんの知り合いのマジシャンが、身内のお通夜にいかなきゃならないってんで、営業に穴を開けることになったそうだ。

　代わりに行ってくれる者がいたら、また仕事があるってんで、僕に声がかかった。

「頼むよ、１５分間のサロンマジックでいいんだ。玄武くん、行ってくれないか？」

　僕が営業？

　初めてだ。