テキストサイズ

奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第7章 中学卒業、そして高校に

 だから、高校には行かないことに決めた。


 当時は中学卒業してから、就職する人も結構いたしね。普通だったのよ。


 ひたすら、マジックの練習ですよ。3年生になったら、次の大会で優勝してやると決めました。


 たぶん、大会がなくなったのは、時期が12月ってこともあり、勉学に支障が出るという苦情が多かったと思います。


 自分も、大会の4日後、期末テストでしたから。


 ちなみに全部赤点でした。


 受験控えてる子は、まず出ないよな。出るとしたら、むちゃくちゃテストに自信ある子か、勉強やる気のない究極バカか……。


 あとは、進学する気のない、ちょっと賢いやつくらいですな。


 僕はバカで進学する気のないパターンでした。


 しかし、それに待ったをかけたのが、おかんです。


「手品師なんて、夢見て終わりやで!! なれるわけない。高校行きなさい!!」


 実は中学1年から、いやいや数学と英語の塾に通わされてたんですよ。


 行きたくないから月謝は小遣いにしてました。ほんま、悪いやっちゃ。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ