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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第7章 中学卒業、そして高校に

 ザザッと書きましたが、本当に覚えてないんですよ。


 盾も「なんで、こんなの持ってんだろ?」と思って。


 賞金なんて、帰ってからおかんに「中学生が持つ金額違う。預かっとく」と言われて没収されたし。


 10年くらいして、あの時の賞金どうしたと聞いたら「さあ、そんなんあった? 覚えてないなぁ」て、使ってんだろ!!


 まあ、まったく賞を獲った実感も沸かず、ぽか〜んとしてました。これが優勝してたら、また違ったんでしょうけどね。


 続いて高校生の部の発表。


 いつの間にか、ラリ夫が舞台に上がってきていた。


 やはりだが……ラリ夫が優勝。


 あの、コインのネタ1つだけでも、優勝の価値があった……みたいなことを言われてたと思う。


 それを見て決めた。高校生になったら、自分も優勝を狙おうと。




 舞台から下りて、賞状を丸めて輪ゴム(落ちてた)で止めて、カバンに突っ込んで、帰ろうと思ったら、ラリ夫に声をかけられた。


「おう、やったな」


「優勝、おめでとうございます」




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