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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第7章 中学卒業、そして高校に

 みんなで缶コーヒーを飲みながら、談笑。


 話のほとんどがマジックだった。


 高校生の部が終わると、ゲストプロマジシャンのショーがはじまる。


 僕は、それが見たかった。


 だが、ラリ夫は「興味ない」と、山本さんと一緒にマジック道具を見に行った。


 僕の隣には中嶋さんが座っていた。


 たしか、吉本のマジシャン、ジョニー広瀬さんが出てたと思います。


 プロのマジシャンのショーを生で見たのは初めてだから、興奮して見ていました。


「玄武くん、あれどうなってるの?」と横で聞かれたけど、よくわからない。


 やっぱりプロは凄い。


 自分もああなりたいものだと、深く思いました。


 そして、いよいよ中学生の部の各賞の発表。


 賞は5つ。


 特別賞、努力賞、入賞3位、準優勝、優勝。


 みんなステージの上に立たされ、賞に選ばれた人は、エントリー番号と名前が呼ばれる。


 特別賞とか努力賞とか、なにをやって賞を獲得したのかわからない。


 まあ、自分は無いなと……。普段着で出てるやつなんて、一人もいない。


 努力賞の子だったか、セーラー服着てる女の子だったな。



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