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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第21章 智也の事情~社会人①~

「いかにも私たちは美鈴の味方です的な
同情されて胸糞悪かったわ。あの子たちは
腹の中で私を嘲笑ってたんだよ」
「だろうね。人の不幸なんてそんなもんだ」

あの異様な光景を思い出す。

美鈴の為に集結した高一のクラスメートは
理佳の正論に腹を立て
俺が中庭へ向かった頃には
理佳は罵声を浴びていた。

「理佳の言葉は一見冷たく感じられるけど
私には温かみが届いた。お礼言えなくて残念」

それに付け加えるなら
理佳は正義感に溢れている。

そして可愛らしい部分も備わっている。

「理佳って俺があげたガムの包み紙
全部とってあったんだぜ」
「えぇ!理佳が?意外だわ。結構乙女なんだね」

理佳の話題が心地いい半面
寂しさも募る。

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